執筆の奥義を会得するには、
 古来よりの文献・あらゆる情報を網羅すべし。

執筆に役立つ資料や参考書を紹介。

一の間 時代小説に役立つ書
二の間 戦記小説に役立つ書
三の間 ミステリーに役立つ書(死体発見!どうする?)
四の間 歴史小説、どんな事典が必要?
五の間 ポルノ小説執筆に役立つ書
六の間 SF小説に役立つ書
七の間 占い原稿・ファンタジー小説に役立つ書 (その1)
八の間 中国を舞台にした小説を書くなら

 

八の間 中国を舞台にした小説を書くなら

 根強い人気のある中国を舞台にした小説。
 だが、中国四千年の歴史の壁も厚い。
 その中から、主要な参考文献を紹介する。

孫子・呉子 全訳「武経七書」

守屋 洋 著  プレジデント社

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『筆客商売』より
最高の兵法書にして、心理学の書としても優れている。この書を語らずして、中国の戦争は語ることはできない。呉子も戦国時代、魏の名将として常勝不敗を誇った呉起によるとされている。

墨子

浅野 裕一 著 講談社学術文庫

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『筆客商売』より 
元は大工のような技術者集団によって成り立っていたこともあり、極めて論理的かつ正確な守城術を持っていた。始祖の墨?が書いたとされ、城を守る具体的な手段だけではなく、攻める手段などもよく分かる。戦闘シーンを書くにあたっては外せない。墨?がある時、小国宋を攻めようとしていた大国楚に出向いた。宋への侵攻を阻止しようとした墨?は、攻城兵器を開発した公輸盤とシュミレーションゲームを行う。自分の帯を城壁に見立て、公輸盤のあらゆる攻撃を防ぎきって、ついには楚王に侵攻を諦めさせた。

中国古代史論

宮崎 市定 著 平凡社選書

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『筆客商売』より 
宮崎は中国史を語る上で外せない大家。古代中国の城郭や都市、風俗や制度を鮮明に解き明かしてくれる。

武器と防具〈中国編〉

篠田 耕一著 新紀元社

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『筆客商売』より
年代毎に武器を詳しく解説してくれる。サイズや重さなど判明している限り詳述してくれている。戦闘場面を描くには欠かせぬ書。

戦略戦術兵器事典中国古代編・中世近代編

学研

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『筆客商売』より 
古代編と中世・近代編とで分かれているが、それぞれ戦術や兵器を分かり易く解説している。図も沢山取り入れているのでイメージしやすい。

中華料理の文化史

張 競 著 ちくま新書

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『筆客商売』より
在日中国人にして、文化史の専門家でもあり料理研究家でもある著者が中国料理の変遷を興味深く探る。箸の置き方や、料理の出し方、食べ方まで時代によって違うことが分かる良書。食事のシーンは小説には欠かせないだけに必読の書。

古代中国の刑罰―髑髏が語るもの

冨谷 至 著 中公新書

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『筆客商売』より
洛陽南郊にある後漢時代の墓坑から出土した労役刑徒たちの多数の髑髏、埋葬者の履歴・刑名を刻んだ磚。西安郊外にある前漢景帝の陽陵付近から出土した刑具をつけた白骨遺体。湖北雲夢県睡虎地出土の秦代官吏の遺骨とおびただして竹簡。本書はこれらを地下からのメッセージとし、春秋公羊伝の伝義「春秋の義」を鑑に、秦漢時代の刑罰がいかなる体系をもち、いかに執行されたかを明らかにし、さらに西欧と中国の刑罰の差異にも及ぶ。本書から、刑罰はもとより、城郭の様子や囚人の様子などを描き出す一助ともなる。

 

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