若桜木虔メール通信添削講座 体験談 その13

【TBSドラマ原作大賞応募体験談】MAさん

 若桜木先生の講座の存在は、著書『プロ作家になるための四十ヶ条』を読んで、初めて知りました。
 それまでの私は、趣味程度で小説を書いて応募してみても、箸にも棒にも掛からず、何がどういけなかったのかすら分からない状態でした。
 幸いにも、町田は通える距離にあったので、百聞は一見に如かずとばかりに、よみうりの講座見学に飛び込んだ次第です。
 見学では、さしたる経験も実績もない凡庸な私が、果たして講座についていけるものだろうかという不安も頭を過ぎりましたが、先生の度量の広さに一度お任せしてみようと、受講を決意しました。
 最初に提出したプロットは、案の定、ボツ。「歌舞伎町を舞台とした既存作は、掃いて捨てるほどあります」と、容赦のないコメント。噂通り、初心者といえども、見込のない作品は書かせないというのが、先生の首尾一貫した考えのようです。
 それから2〜3度目のやり取りの後、無事プロットは通ったものの、今度は、出だしの原稿がいきなりボツに。理由は、回想が入っているとのご指摘でした。
 回想厳禁というのは、先生の教えの中でも基本の「き」です。私も、先生の著書を読んで心得ていたつもりでした。
 しかし、いざ自分が書いてみると、「数行くらいなら」という甘えもあり、まんまと回想を書いているではありませんか。改めて、自分の原稿を客観的に見てもらう必要性を実感しました。
 その後も、自分では気付かなかった文章の悪癖や、登場人物の行動パターンの落ち度などを指摘され、その都度、言われるがままに改稿を行ってきました。時には、プロットそのものも、最初から先生のご指摘を当てにしたりすることもしばしば。そのうち、新人賞を狙えるプロットのコツも、何となく分かるようになっていきました。
 さらに驚くべきは、受講している生徒のみなさんの書いているジャンルが、それぞれ違うにも拘わらず、先生は、どのジャンルの質問や指摘にも、的確に答えていらっしゃるという点です。小説を指導する教室は数多あるけれど、これほど広く深く教えていただける講座は、そうそうないと思います。お陰で、自分では書いた経験のない未知のジャンルにおける注意点や知識も、知ることができました。
 また、講座では、お互いの原稿を読んで、意見を出し合うことで、自分の作品の登場人物や舞台設定が、他人の目にはどのように映るのか、知る機会を得ました。登場人物のキャラ設定や、トリックのパターンなどに行き詰まった時も、先生と生徒のみなさんで出し合ったアイディアを、そのまま作品に取り入れる場合もありました。
 当初は、ついていけるか不安だった私も、講座に出席するたびに新たな発見があり、気が付けば、講座に通いながら原稿を書くことが、自分の生活の一部になっていました。
 そんな折、先生から、私の出身地である岩手を舞台に書き上げた作品を、講談社とTBS主催のドラマ原作大賞へ応募してみてはどうかと、アドバイスをいただきました。そんな賞があること自体が初耳でしたし、自分の作品がドラマ原作に向いているとも思えませんでしたが、先生のお言葉を信じて、応募に踏み切りました。
 結局、一次審査通過止まりでしたが、570作品のうち24作まで残ったという結果は、自己最高記録です。然るべき指導を受けて、地道に書き続ければ、実力は必然と身につくものだと、改めて実感しました。
 もちろん、受賞までにはまだまだ長い道のりがありますが、これからも先生のご指導を受けながら、階段を一段ずつ上っていくように、夢に近づくことができればいいと思います。

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